対面の打ち合わせでも、Google MeetのGeminiが議事録の下書きを作る

取引先が、来期の進め方を話し始めた。金額を聞き逃したくなくて、ノートに書き取ると、次の一言が耳に入らない。顔を上げたときには、話は次の項目に進んでいる。あとで走り書きを読み返しても、誰が何をやると言ったのか、思い出せない。

2026年8月に案内されたのが、Google Meetの、対面の打ち合わせでもGeminiがメモを作る機能です。話した内容が文字起こしされ、要点と次にやることが、1つのドキュメントにまとまります。全員の画面に出る機能ではないので、見出し2で、使えるかどうかを先に確かめます。

目次

1 Meetが出すものと、この記事の根拠

終わると、①話の要点、②次にやることの一覧、③文字起こし(話した言葉を、文字にしたもの)が、1つのGoogleドキュメントにまとまります。公式の言葉は「メモ」で、議事録そのものではありません。

この記事の事実は、Meetのヘルプの対面用ページと、2026年8月13日の発表記事に基づいています。日本語が対応言語に入っていることと、スマート機能の設定については、Googleの別のヘルプも見ています。対面のページには、使える言語が、オンライン会議の自動メモ生成と同じだと書かれています。

2 使う前に、6つを確かめる

使う前に確かめる6つ

1つ目は、打ち合わせを開く側のプランです。対象は、次のとおりです。
・Business StandardとPlus
・Enterprise StandardとPlus
・Google AI ProとUltra
・Frontline Plus
・Google AI Pro for Education
個人のアカウントでは、Google AI ProとUltraが挙げられています。公式は、対象のプランに入っていることが必要と書いています。無料の個人アカウントは、一覧にありません。自分のプラン名が一覧になければ、この記事の手順は、公式が案内する範囲では試せません。

2つ目は、管理者の許可です。仕事用や学校用のアカウントは、会社のGoogleの管理者が「自動メモ生成」を許可していないと、自分の画面には出ません。

3つ目は、スマート機能の設定です。自分のアカウントの設定と、管理者の設定の、どちらも関わることがあります。誰の設定で止まっているかは、公式に書かれていません。

4つ目は、話す言葉です。日本語は対応言語に入っています。1回の打ち合わせで使える言語は1つのみで、日本語と英語を混ぜて話す打ち合わせは、対応していません。

5つ目は、打ち合わせの長さです。推奨は15分以上で、短い立ち話だと、要約が出ないことがあります。15分に満たないと使えない、とは書かれていません。

6つ目は、自分の画面に届いているかです。提供は順番に行うと案内されています。始まりの日は、Androidが2026年8月11日から、ウェブ(パソコンのブラウザ版)が8月14日以降、iOSが8月31日以降です。日付が過ぎても、見えるようになるまで15日を超えることがあると案内されています。

機能を選べないとき、公式が挙げる原因は、プラン、管理者の許可、スマート機能の3つです。公式に、3つ以外の原因は書かれていません。ただし、6つ目のとおり提供は順番に行われるので、3つとも問題がなさそうなら、まだ自分の画面に届いていないことも考えられます。

3 管理者に頼む文面

自動メモ生成の許可は、自分では確かめにくい設定です。次の文面で、3つに分けて聞きます。管理者が誰か分からないときは、会社のGoogleアカウントを管理している人か、情報システム部門に聞いてください。管理者がいない個人のアカウントの人は、見出し3を飛ばして、見出し4へ進んでください。これは私の助言です。

ここから貼ります。

【宛先】
お疲れさまです。【部署と名前】です。
Google Meetで、対面の打ち合わせでもGeminiがメモを作る機能を使いたいと考えています。次の3点を教えてください。
①私のGoogleアカウントのプランが、この機能の対象に入っているか。
②Meetの「自動メモ生成」が、管理者側でオンになっているか。
③「スマート機能」が、使える状態になっているか。
オフや使えない状態になっている場合は、どこを直せばよいか、教えていただけますでしょうか。

ここまでです。

記入例です。【宛先】は情報システム部の田中さん、【部署と名前】は営業部の山田、のように書き替えます。

4 手順の前に、相手に伝えるかを決める

この機能は、打ち合わせでの話を文字起こしして、ドキュメントに残します。取引先の名前や金額も、話に出れば、文字になって残ることがあります。

対面の打ち合わせで、Meetがメモを作っていることを、相手に知らせる仕組みがあるのか。対面の打ち合わせについてのGoogleのヘルプと発表記事には、対面での通知の仕組みについての記述が見つかりませんでした。相手に伝えるかどうかは、ご自分で判断してください。法律上どうなるかまでは、この記事では判断できません。社内の決まりと、取引先との取り決めを、先に確かめます。

言い方の例です。「議事録づくりの補助として、今日のお話をMeetのメモ機能で文字にさせていただいてもよろしいでしょうか。」

5 Androidで、始めて止めるまで

ここでは、Androidのスマートフォンまたはタブレットの手順を書きます。デバイスとは、スマホやタブレットなどの端末です。始める前に、見出し4で決めたことを確かめます。

Androidは、この順に進める

①Google Meetのアプリを開きます。
②画面の下にある「メモを作成」をタップします。
③「メモの作成を開始」をタップします。
④近くのデバイスを設定します。公式のヘルプには、「近くのデバイスを設定することによって、Gemini を使用して会議を文書化できます」と書かれています。設定のしかたは、ヘルプに書かれていません。

終わったら「停止」を押し、確認の表示で「メモの作成を停止」をタップします。

日本語のヘルプで手順を確かめられたのはAndroidだけなので、iPhoneとiPad、パソコンは、この記事では扱いません。Meetのヘルプの、対面の会議についてのページで確かめてください。

6 届くものと、要約が出ないとき

終わると、あなた宛てのメールと、この機能をオンにしているユーザーのドライブのフォルダに、メモのドキュメントが届きます。対面の場合に、誰に共有されるのかは、対面のヘルプに書かれていません。届いたら、ドキュメントを開いて、誰まで見られるかを確かめてください。

要約がうまく出ない原因は、公式が挙げる3つです。①会議の内容が、Google Meetの利用規定に沿っていない。②接続に問題がある。③会議が15分に満たない。

7 届いたドキュメントは、この順で読む

届いたドキュメントは、議事録の下書きです。そのまま社外に出す前に、読み直して整えます。

届いたら、この順に読む

①話の要点で、全体を思い出します。
②次にやることの一覧を、手元のメモと見比べます。
③気になる所だけ、文字起こしで確かめます。

文字起こしと突き合わせるのは、次の5つです。
・日付と期限
・金額と数量
・会社名と人の名前の書き方
・誰が何をやると言ったか
・まだ決まっていないこと

8 自社の議事録の形に整える依頼文

届いたメモを、自分の会社の議事録の形に整える依頼文を、2つ用意しました。Meetの機能ではなく、この記事の道具です。

文字起こしも入っているので、取引先の社名や担当者の名前、金額、雑談まで入ることがあります。個人の情報が入った文書を普段使っているAIに貼るときは、社内の決まりを先に確かめてください。この記事では、貼ってよいかどうかは判断できません。

使い方は2つとも同じです。普段使っているAIの入力欄に、下の依頼文を貼ります。届いたドキュメントを開いて中身をコピーし、【ここに、ドキュメントの中身を貼る】と書いてある所に貼り替えます。ほかの【 】も書き替えて、送信します。

1つ目は、議事録の下書きに整える依頼文です。ここから貼ります。

以下は、打ち合わせのメモです。議事録の下書きに整えてください。
打ち合わせの名前:【打ち合わせの名前】
日付:【日付】
守ること:
・見出しは、決まったこと、次にやること、まだ決まっていないこと、の3つにする
・次にやることには、担当者と期限を添え、メモに書かれていないときは「記載なし」と書く
・日付、金額、数量、会社名、人の名前は、メモの表記のまま書く
・意味がつながらない所は、直さずに、その行の終わりに「要確認」と付ける
・メモに書かれていないことは、足さない
メモ:
【ここに、ドキュメントの中身を貼る】

ここまでです。

【 】は3か所です。【打ち合わせの名前】は、取引先の社名を入れて、たとえば〇〇社との来期の進め方の打ち合わせ、のように書きます。【日付】は、たとえば2026年9月10日と書きます。【ここに、ドキュメントの中身を貼る】は、届いたドキュメントの中身です。返ってきた下書きは、「要確認」の付いた行から読み、見出し7の5つで突き合わせます。守ることの最後の1行は、消さないでください。話に出ていない担当者や期限を、AIが書き足すことがあるからです。

2つ目は、次にやることだけを一覧にする依頼文です。ここから貼ります。

以下は、打ち合わせのメモです。次にやることだけを、担当者と期限の一覧にしてください。
守ること:
・1行に1つ、「担当者:やること(期限)」の形で書く
・書かれていない担当者や期限は、「記載なし」と書く
・メモに書かれていないことは、足さない
メモ:
【ここに、ドキュメントの中身を貼る】

ここまでです。

【 】は1か所です。【ここに、ドキュメントの中身を貼る】に、届いたドキュメントの中身を貼ります。

9 当日の朝に見る7行

当日の朝に、次の7行を上から見ます。

当日の朝に見る7行

①自分のプランは、対象に入っている。
②管理者が、自動メモ生成をオンにしている。
③スマート機能が、使える状態になっている。
④話す言葉は、1つの言語のみ。
⑤打ち合わせは、15分以上ある見込み。
⑥自分の画面に、メモを作成するボタンが出ている。
⑦見出し4を読んだうえで、相手に伝えるかどうかを決めてある。

7行すべてに印がついたら、打ち合わせの場で、近くのデバイスを設定します。

7行の外に、前の日までにやっておくことが、もう1つあります。周りに人がいないところで、1人でメモの作成を始めて、止めるところまで試します。その場の話は文字になって残るので、人のいる場所では試しません。そのとき、公式に書かれていない点のうち、近くのデバイスの設定は、どう進むか。届いたドキュメントを、誰まで見られるか。この2点を、自分の画面で確かめて、自分のメモに控えます。近くとは何メートルか。対面で、相手に通知が出るか。この2点は、1人では確かめられません。分からないままとして、見出し4のとおり、伝えるかどうかを自分で決めます。これは公式の事実ではなく、私の助言です。

今日できる最初の一歩は、見出し3の文面を管理者に送ることです。あなたの会社のプランで、ボタンは出たでしょうか。

ここまでが、1人で設定できる範囲です。
実際の業務に合わせて、自社の議事録の形に依頼文を作り込むところは、全6回・1回2時間のオンライン講座で一緒に進めています。(プロフィールからどうぞ)

※2026年9月21日現在の情報です。

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講師紹介

初めまして、AI先生2.0こと西尾です。
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AIに興味がある方は、ご連絡ください。https://up-on.jp

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