なんでもAIで業務効率を上げれば、会社の価値が下がる。これが私の考えです。お客様が「人にやってほしい」と思う仕事までAIへ回すと、お客様が会社に価値を感じる場面が減っていきます。
では、どの仕事をAIへ回し、どの仕事を人が残すのか。架空のリフォーム会社の10個の仕事を使って、仕分けを全部お見せします。

この記事では、仕事を3つに分ける考え方と、Geminiに分けさせる依頼文の全文、2026年10月23日に試した結果を紹介します。
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1 AIを使い始める前に、仕事を3つに分ける
結論:ツールの使い方を覚える前に、人がすること、AIがすること、あいまいなことの3つへ線を引きます。
AIを入れるときに困るのは、使い方より前の、どの仕事をAIに回すかです。
そのため、最初の一手は設定でもツール選びでもありません。自分の会社の仕事を、次の3つに分けることです。
人がすること。人が行うことで、価値があることです。接客、電話対応、クレーム対応がこれに当たります。
AIがすること。会社の強みの部分ではなく、効率化を追い求める仕事です。バックヤードの経理やメールの返信などが入ります。
あいまいなこと。仕事ごとに、お客様がどちらを選んだら価値を感じてくれるかが、はっきりしないことです。たとえば、見積書はAI、クレーム対応は人というように、仕事によって答えが変わります。あいまいなことは、決めきれない仕事を置いておく場所ではありません。仕事ごとに、次の章の物差しを当てて、人がすることかAIがすることかを決める作業です。
2 物差しは1つだけ。お客様がどちらを選んだら価値を感じてくれるか
結論:分ける基準は、社内の都合ではなく、お客様の価値だけです。
よくある迷い方は、「AIにできるかどうか」「社内で楽になるかどうか」「流行っているか」で決めることです。どれも社内を見ています。見るのはお客様です。物差しは1つだけにします。
お客様が、人とAIのどちらを選んだら価値を感じてくれるか。

3 仕事の一覧をGeminiに貼って、3つに分けさせる
結論:下の依頼文をGeminiに貼ると、仕事の一覧が3つに分かれた表になって返ってきます。
使うのは、Geminiの通常のチャットです。「チャットを新規作成」を押して新しい会話を開き、入力欄に依頼文を貼り付けて、「プロンプトを送信」を押します。
依頼文の全文は次のとおりです。そのままコピーして貼れます。書き換えるのは、いちばん下の仕事の一覧だけです。自社の仕事に置き換えてください。お客様の名前や連絡先は入れなくて大丈夫です。仕事の名前だけで分けられます。
あなたは、会社の仕事の分け方を一緒に考える相談相手です。
下の「仕事の一覧」を、次の3つに分けてください。
分ける物差しは1つだけです。お客様がどちらを選んだら価値を感じてくれるか、です。
①人がすること:人が行うことで、お客様が価値を感じる仕事
②AIがすること:会社の強みの部分ではなく、効率化を追い求める仕事(バックヤード)
③あいまいなこと:お客様が人とAIのどちらを選んだら価値を感じてくれるか、はっきりしない仕事
ルール
・仕事ごとに、①②③のどれかと、理由を一言(30字以内)で書く
・③には、お客様に確かめる質問を1つ付ける(お客様にそのまま送れる1文)
・分からないときは、分からないと書く。決めつけない
・表で出す。列は「仕事」「分類」「理由」「お客様への質問(③だけ)」
仕事の一覧(会社:リフォーム会社、従業員8人)
1. お客様の自宅での打ち合わせ
2. 電話での問い合わせ対応
3. クレーム対応
4. 見積書づくり
5. 請求書の発行と入金の確認
6. 問い合わせメールの返信
7. 工事が終わったあとの「いかがでしたか」の連絡
8. 施工事例のブログ記事づくり
9. 現場調査の日程調整
10. 職人さんへの工事内容の連絡
上の例は、架空のリフォーム会社の10個です。

4 Geminiで3回試した結果。3回とも分け方は同じだった
結論:同じ依頼文を、新しいチャットで3回送りました。分け方は3回とも同じでした。
2026年10月23日、Geminiの通常のチャットで、毎回「チャットを新規作成」で新しい会話にして、先ほどの依頼文を1文字も変えずに貼り、3回送りました。分け方は、3回とも同じでした。
人がすること:1番のお客様の自宅での打ち合わせ、3番のクレーム対応。
AIがすること:4番の見積書づくり、5番の請求書の発行と入金の確認、8番の施工事例のブログ記事づくり、10番の職人さんへの工事内容の連絡。
あいまいなこと:2番の電話での問い合わせ対応、6番の問い合わせメールの返信、7番の工事が終わったあとの連絡、9番の現場調査の日程調整。

見積書はAI、クレーム対応は人。この2つは、私自身の考えと、3回とも合っていました。
AIが添えた理由も、納得できる内容でした。1回目の表では、クレーム対応の理由は「顧客の怒りや不安の感情に寄り添い、信頼を回復する必要があるため。」。見積書づくりの理由は「算出作業自体に情緒的価値はなく、正確さと早さが最優先のため。」でした。
なお、AIは表のあとに、頼んでいない文章を足すことがあります(1回目は「次の一手」、3回目は「戦略的考察」)。使うのは表だけで足ります。
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景品の中身は、仕事の分け方判定アプリ(1つのファイル)と、手順書(A4横・2ページ)です。仕事を20個まで書いて、仕事ごとに3つの質問に答えると、人がすること・AIがすること・あいまいなことに分かれます。あいまいなことには、お客様に1問聞く文、前半と後半に割るメモ、1か月試すメモが出ます。ダウンロードして、ブラウザで開いて使います。
5 あいまいなことは、お客様への質問1つで決める
結論:あいまいな仕事は、AIに決めさせません。お客様に質問を1つだけ送って決めます。
仕事によってお客様の価値は違うので、答えはすぐには出ません。出た案を、お客様の声で確かめていきます。
Geminiは、③の仕事ごとに、お客様にそのまま送れる質問を1つずつ書きました。2回目の結果から引用します。
電話での問い合わせ対応:「最初のご相談は、お電話で直接お話しされたいですか、それとも質問にすぐ答える自動応答をご希望ですか?」
問い合わせメールの返信:「メールでのご相談は、24時間すぐに届く自動返信と、担当者が作成する詳しいご返信のどちらがよろしいですか?」
工事が終わったあとの連絡:「工事後のご感想は、手軽なWebアンケートと、担当者からのお電話のどちらで伺うのがご都合よろしいでしょうか?」
現場調査の日程調整:「現場調査の日時は、予約画面からご自身で即時確定されたいですか、それともお電話でご都合を伺いながら決めますか?」

質問は、直近で問い合わせや打ち合わせがあったお客様に、数人へ同じものを送って、答えがそろうかを見ます。
質問のほかに、あいまいなことを決める方法が2つあります。どちらも方法の提案です。1つ目は、1つの仕事を前半と後半に割る方法です。2つ目は、1か月だけ試す方法です。
前半と後半に割るときは、次のメモを使います。そのままコピーして、仕事ごとに埋めてください。
仕事の名前:
前半の作業:
後半の作業:
人がやる側:前半と後半のうち、人がやる方を書く
AIがやる側:前半と後半のうち、AIがやる方を書く(なければ「なし」)
お客様に聞く質問:
記入例です。
仕事の名前:クレーム対応
前半の作業:お客様からの連絡を受け、最初の返信を出す
後半の作業:原因を調べて、対応内容を決め、お客様に説明する
人がやる側:前半、後半
AIがやる側:なし
お客様に聞く質問:最初のお返事は、すぐに届くメッセージと、担当者が書いた丁寧なお返事のどちらがよいですか?
1か月試すときは、次のメモを使います。
試す仕事:
始めた日:
AIがやること:
人がやること:
1か月後に見ること:
続けるか戻すか:
記入例です。
試す仕事:見積書づくり
始めた日:11月1日
AIがやること:見積書の下書きを作る
人がやること:内容を確認し、お客様に送る
1か月後に見ること:お客様から見積書について問い合わせが来た件数/見積書1通にかかった時間/人が直した箇所の数
続けるか戻すか:1か月後に決める
6 最後に決めるのは人。AIの表は案である
結論:AIが出した分け方は案です。決定は自分で行います。なんでもAIに回さず、人が残す仕事を決める。これが、会社の価値を守る私の考えです。
今回の結果には、私の考えとGeminiの分け方が食い違った仕事が2つありました。
1つ目は電話対応です。私は、電話対応は人がすることだと考えています。接客と同じで、人が行うことで価値があることだからです。ところがGeminiは、3回とも電話での問い合わせ対応をあいまいなことに入れました。
2つ目はメールの返信です。私は、メールの返信はAIがすることだと考えています。バックヤードの経理やメールの返信、という整理です。Geminiは、これも3回ともあいまいなことにしました。

どちらが正しいか、という話ではありません。③にした理由は、Geminiの表の「理由」の列で読めます。私は、もう決めていました。自分の考えと違うところに印を付けて、理由を一言ずつ読み、納得するほうを選びます。
7 会社や仕事が変わったら、3つの分け方を作り直す
結論:分け方は一度決めて終わりにせず、お客様や仕事が変わるたびに見直します。
今回はリフォーム会社の10個で試しました。ほかの会社なら、分類が変わるかもしれません。新しい仕事が増えたときや、お客様の反応が変わったときは、3章の依頼文で、会社名と仕事の一覧だけを書き換えて、もう一度分けます。
8 確かめていないこと
試した範囲には限りがあります。次の6つは、確かめていません。
Gemini以外のChatGPTやClaudeでは試していません。
無料プランでは試していません。試したのは私のアカウントです。
会社や仕事を変えて試していません。リフォーム会社の10個だけです。
実際のお客様に質問を送った結果はありません。質問文はAIが書いた案です。
前半と後半に割る方法と、1か月試す方法は、方法の提案です。効果は確かめていません。
3回とも同じ結果になったのは、この依頼文とこの日の結果です。いつも同じになるとは限りません。
最後に、今日やることを1つだけ書きます。自社の仕事を10個書き出し、3章の依頼文のいちばん下に貼って、「プロンプトを送信」を押します。出てきた表を見て、自分の考えと違う行に印を付けるところまでが、最初の一歩です。
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※2026年10月24日現在の情報です。
私は、「AI先生2.0」としてAI講座を4つ運営しています。
1.社員向けに「AI技能習得講座」 この講座はAIを初級から中級まで学ぶことが出来ます。
内容は、
①AIアプリの特性と最新の使い方を学べます。
②受講生にとって必要なアプリを作れるようになります。
2.経営者向けに「経営者向けAI講座」を開設しています。
内容は、
①AI9マス思考法で経営者のしたい事をまとめます。
②まとめた思考を「事業計画書」にまとめてAIで効率化・売上UP出来る方法を提案します。
3.AI講師になりたい人向けに「AI講師育成講座」を開設しています。
内容は、
①私が講座でしている内容をすべて開示して、ひとりで自信をもって講師業を開設できます。
②教材もすべてお渡ししますのですぐに講師として活躍できます。
4.売れていない講師向けに「AI講座販売プログラム」を開設してます。
内容は、
①Webポータルサイト、交流会などでの販売方法をもれなく学べます。
②教材もすべてお渡ししますのですぐに講師として活躍できます。
以上随時講座を受講できます。
講師紹介
初めまして、AI先生2.0こと西尾です。
現在、AIを使って中小企業の成長をお手伝いしています。
AIは、社会インフラとして、電気水道ガスと同じように社会にとって欠かせないものとなります。
これは、35年前のインターネット革命を思い出していただければわかると思います。
今、インターネット革命を超える「AI革命」を商機と捉え、一緒に会社を飛躍するお手伝いをします。
今がその時、その時が今です。
AIに興味がある方は、ご連絡ください。https://up-on.jp


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