月曜の朝は、心の準備ができる前に、仕事が先に走り出します。
メールが溜まっている。会議まで時間がない。とりあえずAIを開いて頼む。返ってきたのは、どこかで見たような教科書どおりの答え。その手直しをしているうちに、午前中が過ぎていきます。
先週もそんな朝だったなら、今朝は1つだけ違うことをしてみませんか。
答えが平凡になる理由は、AIの賢さではありません。AIが、あなたのことをまだ知らないからです。
あなたの仕事も、経験も、好きなことも、やりたくないことも、使える時間も、AIは何ひとつ知りません。初対面の相手に頼まれれば、人間でも一般的な答えを返すしかありません。AIもまったく同じです。
今朝は、新しい機能を覚える必要はありません。10分だけ使って、AIにあなた自身のことを伝えてください。
1 AIに働いてもらう場所は3つあります
AIをどこに組み込むか迷ったら、次の3つの中から選びます。
1つ目は、好きなことです。気づくと調べている。ふと考えてしまう。周りから「何それ」と言われるようなことでも構いません。
2つ目は、今の仕事と、これまでの経験です。営業、経理、接客、事務。長く続けた仕事には、あなたの中にしかない判断の基準があります。
3つ目は、手元に溜まった数字やデータです。売上の記録、問い合わせの履歴、毎月の集計。人の目では追いきれない量でも、AIは疲れることなく、何度でも見比べてくれます。

強みなんて無いと感じるなら、意識せずにできていることを書き出してください。自分には当たり前でも、ほかの人には難しいことがあります。
ネットに公開されている指示文をそのまま使う方法もあります。ただ、同じ指示を使った人とは、似たような成果物になります。差を生むのは、あなたが積み重ねてきた経験、こだわり、手直しのときの視点です。AIも指示文も真似できますが、そこだけは真似できません。
2 今朝の10分でやる4つのこと
手順は4つあります。
- メモ帳を開きます。
- 下の依頼文をコピーして貼り、【 】の中を自分の言葉に書き換えます。
- いつも使うAIに貼って送ります。質問が返ってきたら、答えます。
- 返ってきた内容を保存し、毎回読み込まれる指示欄に貼ります。見つからないときは、会話の最初に貼れば、同じ効果になります。

〔そのまま貼る依頼文〕
あなたは、私の仕事を一緒に考える相談相手です。これから私のことを伝えます。足りない点は、先に質問してください。
【私の仕事と経験】(例:営業を10年。今は中小企業の見積と提案書づくりが中心)
【好きなこと・苦にならないこと】(例:数字を見て傾向を探すこと。人に説明すること)
【やりたくないこと】(例:毎日同じ報告書を一から書くこと)
【使える時間】(例:平日は1日1時間。休日は3時間)
【お金や生活の制約】(例:月の予算は3,000円まで。子どもの送迎がある)
【目標】(例:3か月後に、提案書づくりの時間を半分にする)
【大事にしたいこと】(例:お客様に嘘をつかない)
【考え方の癖】(例:先に結論を知りたい。細部は後でよい)
伝え終わったら、私の強みになりそうな領域を3つ挙げてください。それぞれについて、「AIに任せる仕事」と「私が確認する仕事」に分けて書いてください。
3 AIに任せる仕事と、自分で確認する仕事の線を引く
AIに任せるのは、調べる、比べる、整理する、叩き台を作る、数字を見張る、同じ作業を繰り返す、といった仕事です。
あなたが引き受けるのは、上がってきたものに対して「いい」「違う」「ここが間違っている」と答えることだけです。

この線を最初に引いておけば、AIが何を持ってきても慌てません。引かずに走り出すと、AIは一般的な前提のまま進んでしまい、あなたの狙いから外れていきます。
判断に迷ったら、「これは私が決めること」なのか「これは任せてよいこと」なのかを、1つずつ自分に聞いてみてください。
4 最初の設定は、1回で仕上げなくて大丈夫です
最初の設定は、1回では仕上がりません。壁打ちを繰り返しながら、どんな相手に届けたいのか、何をAIに任せるのか、どの数字を見て、どこから先を自分で決めるのかを、少しずつ言葉にしていくものです。
返ってきた答えが一般的なままなら、【やりたくないこと】と【お金や生活の制約】が薄いことがよくあります。この2つを書き足して、もう一度送ってください。
うまくいかない朝があっても、設定そのものが消えることはありません。書き足すほどに、AIはあなたの仕事に近い答えを返すようになります。今朝の10分は、来週からの毎朝にも効いてきます。
5 今週の過ごし方

月曜は、自分を棚卸しする10分です。
火曜から木曜は、毎日5分の壁打ちで、依頼文の中身を書き足していきます。
金曜は、AIに任せる仕事を1つだけ決めて、試してみます。
AIを使える人が強い時代から、自分のどの部分をAIに働かせるかを決められる人が強い時代へ。月曜の10分が、その入り口になります。
※2026年10月13日現在の情報です。
私は、「AI先生2.0」としてAI講座を4つ運営しています。
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講師紹介
初めまして、AI先生2.0こと西尾です。
現在、AIを使って中小企業の成長をお手伝いしています。
AIは、社会インフラとして、電気水道ガスと同じように社会にとって欠かせないものとなります。
これは、35年前のインターネット革命を思い出していただければわかると思います。
今、インターネット革命を超える「AI革命」を商機と捉え、一緒に会社を飛躍するお手伝いをします。
今がその時、その時が今です。
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